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蘆根
蘆根
(ろこん)
生薬別名 芦根
生薬ラテン名 Phragmitis Rhizoma
生薬英名 Reed Rhizome
科名 イネ科 Gramineae
基原 ヨシ (アシ) Phragmites communis Trinius (IPNI:415919-1)
薬用部位 根茎(茎)
選品  
主要成分 アミノ酸 amino acids
- Asparagine (約0.1%)

ペプチド peptides
- 蛋白質 (約5%)
薬理作用  
臨床応用 解熱,利尿,止渇薬として,小便不利,消渇(糖尿病),嘔逆,しゃっくり,便秘,食中毒などに応用する.
頻用疾患 熱感, 発熱, 口渇, 舌の乾燥, 嘔吐, 咳嗽, 膿腫, 痰に血が混ざる, 麻疹, 排尿困難, 排尿痛, フグ中毒
含有方剤
帰経 肺, 胃
神農本草経  
中医分類 清熱瀉火薬
薬能 清熱瀉火,生津止渴,除煩,止嘔,利尿.熱病煩渇,肺熱咳嗽,肺癰吐膿,胃熱嘔噦,熱淋渋痛に用いる.
薬徴  
備考 薬典(2015)『金匱要略』収載の「葦茎湯」には葦茎が配合されているが,このものは市場に流通しないため,代って蘆根が用いられる.葦茎はヨシの茎である.蘆根は本来,ヨシの根茎であるが,現在市場の蘆根は根茎と茎を区別せずに輪切りにして混用している.蘆根と葦茎は薬効に差異があるといわれている.葦茎は,消炎性排膿利水薬として,霍乱,嘔逆,肺癰,肺痿,煩熱などに応用する.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 97-98.