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車前草
車前草
(しゃぜんそう)
生薬別名  
生薬ラテン名 Plantaginis Herba
生薬英名 Plantago Herb
科名 オオバコ科 Plantaginaceae
基原 オオバコ Plantago asiatica Linné (IPNI:684897-1)
薬用部位 全草(花期)
選品 青味がかった新鮮なものが良品である (文献Q1)。
主要成分 モノテルペノイド monoterpenoids
- Aucubin

トリテルペノイド triterpenoids
- Ursolic acid

ステロール sterols
- β-Sitosterol

フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- Acteoside
- Syringin

フラボンとフラボノール flavones & flavonols
- Homoplantaginin
- Plantaginin
薬理作用 車前草の水浸剤は皮膚真菌の成長抑制作用をもつ. その他未詳.
臨床応用 利尿, 鎮咳, 健胃整腸.
頻用疾患 尿量減少, 排尿痛, 排尿困難, 嘔吐, 下痢, 目の充血, 視力減退, 飛蚊症, 角膜混濁, 咳嗽, 多痰, 鼻出血, 血尿, 皮膚化膿症
含有方剤
帰経 肝, 腎, 肺, 小腸
神農本草経 上品
中医分類 利水滲湿薬
薬能 清熱利尿, 去痰, 涼血, 解毒. 水腫尿少, 熱淋渋痛, 暑湿瀉痢, 痰熱咳嗽, 吐血衄血, 癰腫瘡毒に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
車前子同様,ムジナオオバコ P. depressa Willd.を基源植物とする車前草が流通することがあるほか,中国産の輸入サンプルに エナガオオバコ P. hostifolia Nakai et Kitag. の全草が見いだされる.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 228-229.
C2) 生薬学概論, p. 225.
 

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