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青黛
青黛
(せいたい)
生薬別名  
生薬ラテン名 Indigo Pulverata Levis
生薬英名 Natural Indigo
科名 マメ科 Leguminosae
基原 キタイ (タイワンコマツナギ) Indigofera tinctoria Linné (IPNI:500111-1)
薬用部位 エキス
選品  
主要成分 インドール系アルカロイド indole alkaloids
- Indican (I. tinctoria & P. tinctorium 葉)
- Indigo (I. tinctoria & P. tinctorium 葉)
- Indoxyl (I. tinctoria & P. tinctorium 葉)
薬理作用 青黛のエタノールエキスは,試験管内で炭疽杆菌,肺炎杆菌,志賀痢疾杆菌,黄色ブドウ球菌などに対して抑制作用がある.しかし一方チフス菌,ブドウ球菌,結核菌に対し抑制作用はないという実験結果もあり,実験結果が一致しないが,実験に供した青黛の品質,溶媒の違いによるものであろう.臨床的に鼻血に外用して有効であったという報告もある.
臨床応用 解熱,消炎,止血,解毒薬として,小児の驚癇疳熱,失血,腫癰などに応用する.また口舌瘡,扁桃腺炎,喉頭炎,歯齦炎,悪瘡,蛇虫咬傷などに外用する.
頻用疾患 発熱, 出血, 扁桃炎, 耳下腺炎, 歯齦びらん, 蛇虫咬傷
含有方剤
帰経
神農本草経  
中医分類 清熱解毒薬
薬能 清熱解毒,涼血消斑.温毒発斑,血熱吐衄,胸痛咳血,口瘡,耳下腺炎,喉痺,小児驚癇に用いる.
薬徴  
備考  マメ科(Leguminosae)のキアイ,タイワンコマツナギ Indigofera tinctoria L.(木藍),キツネノマゴ科(Acanthaceae)のリュウキュウアイ Strobilanthes cusia (Nees) O. Kuntze = S. flaccidifolius Nees; Baphicacanthes cusia Bremek.; Goldfussia cusia Nees (馬藍),タデ科(Polygonaceae)のアイ Polygonum tinctorium Lour.(蓼藍),アブラナ科(Curciferae)のターチン(大青) Isatis indigotica Fortune およびタイセイ Isatis tinctoria L.(菘藍)の茎葉を採集し,水に2~3昼夜浸し葉が枝から自然と落ちる頃,枝を引き上げ,石灰を原料の約1/10加え,充分攪拌し,液が深紫紅色になったとき,液面に浮いた藍色の泡沫をすくい取り乾燥したものが最良品である.
 泡沫が減少すれば攪拌を中止して2~3時間放置し,沈澱物を濾過してから再び攪拌すると,再び泡沫が液面にできるが,これをすくい取って乾燥したものが次品である.沈澱物を乾燥したものを「てん藍」と称する.
 一般に原料250㎏からてん藍60㎏,青黛はわずかに500~600gが生産される.原料とする植物は生産地によって異なり,福建省では Indigofera tinctoria と Strobilanthes cusia,江西省では Indigofera tinctoria,河北省では主に Polygonum tinctorium,雲南省では Strobilanthes cusia,江蘇省では Isatis tinctoria を原料としている.それゆえ製造した色素は同一であるが,その品質には差異がある.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 229-230.
 

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