メニュー  → 生薬成分の代謝  → 
Antrodin D
Antrodin D

化合物名 Antrodin D 
動物種 腸内細菌代謝
動物代謝 ラット
 
代謝パラメータ  
代謝物 Antrodin D
(3S,4R)-1,5-dihydroxy-4-isobutyl-3-(4-((3-methylbut-2-en-1-yl)oxy)phenyl)pyrrolidin-2-one
(3R,4S)-1,5-dihydroxy-3-isobutyl-4-(4-((3-methylbut-2-en-1-yl)oxy)phenyl)pyrrolidin-2-one
(3R,4S)-3-isobutyl-4-(4-((3-methylbut-2-en-1-yl)oxy)phenyl)pyrrolidine-2,5-dione
関連生薬  
参考文献 1) 水野めぐみ修士論文、台湾産樟芝菌糸体から新規化合物の単離およびラットにおけるantrodin Dの代謝と体内動態、平成21年度、富山大学 
論文備考 ・糞便、尿サンプル:
Antrodin Dを経口投与(100 mg/kg)し、4, 8, 12, 24, 36, 48時間後に糞便と尿を採取した。採取した糞便は体積の2倍のアセトニトリルを加えて懸濁し、尿はアセトニトリルで4倍に希釈した。共に遠心分離(10000×g, 10 min)後、上清をHPLCフィルターでろ過し、ろ液をLC-MSで分析した。
・血液サンプル:
Antrodin Dを経口投与(100 mg/kg)または静脈注射(5 mg/kg)し、経口投与モデルは1, 2, 4, 8, 12, 24, 36時間後、静脈注射モデルは、0.25, 0.5, 1, 2, 4時間後にソムノペンチルで麻酔後、腹腔大静脈より全血をとった。遠心分離(3000×g, 10 min)後、上清をsolid phase extraction cartridges (Waters Co. Milford, MA, USA)に通し、水(3 mL)で2回洗浄後、アセトニトリル(1 mL)で2回溶出し合わせた後、室温にて窒素ガスを噴霧して濃縮した。濃縮物にアセトニトリル(200 μL)を加え、遠心分離(10000×g, 10 min)し、上清をそのままLC-MSで分析した。
・胆汁サンプル:
ソムノペンチル(30-50 mg/kg)を腹腔注射し、開腹し、胆管にチューブを通した後閉腹し、bile-duct cannulated(BDC)ラットを作製した。Antrodin Dを静脈投与(5 mg/kg)し、0-2, 2-4, 4-8, 8-12, 12-24時間に胆汁を採取した。採取した胆汁をアセトニトリルで3倍に希釈した後、遠心分離(10000×g, 10 min)し、上清をHPLC用フィルターでろ過し、ろ液をLC-MSで分析した。
・<HPLC, LC-MSの条件設定>
特に断らない限り、次の条件で分取、分析した。
(分取)
① カラム: 東ソーTSKgel ODS-80Ts Column(20 i.d.×250 mm)
② 溶媒 : MeOH:0.1%酢酸= 70:30
③ 流速 : 5.0 mL/min
④ 測定波長: 280 nm
(分析)
① カラム: COSMOSIL 5C18-MS-II Packed Column(4.6 i.d.× 150 mm)
② 溶媒 : CH3CN:0.1%酢酸=20:80→100:0
③ 流速 : 1.0 mL/min
④ カラム温度: 30℃
⑤ 検出 : MS:ESI(positive)
Full Scan Range:100-400 m/z, Nebulizer Gas:70.0 psi
Dry Gas:12.0 L/ min, Dry Temp:365℃
DAD:230, 247, 254, 280(このうち、280 nmを主に用いた)