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牛膝
牛膝
(ごしつ)
懐牛膝 入手時名称:懐牛膝
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:609
Achyranthes bidentata 植物名:Achyranthes bidentata
撮影場所:中国, 四川省
撮影日時:1995
撮影者:小松かつ子

生薬別名 懐牛膝
生薬ラテン名 Achyranthis Radix
生薬英名 Achyranthes Root
科名 ヒユ科 Amaranthaceae
基原 ヒナタイノコズチ Achyranthes fauriei Leveillé et Vaniot 又は Achyranthes bidentata Blume
薬用部位
選品 淡黄色で,太くて長く,よく肥え充実しており柔軟なものが良品.中国産懐牛膝は良品 (TN).
主要成分 トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins:
Oleanolic acidをゲニンとするサポニン

ステロール Sterols:
β-sitosterol,stigamasterol

昆虫変態ホルモン Ecdysones & Phytoecdysones:
[A. bidentata, A. longifolia]: Ecdysterone, Inokosterone;
[C. officinalis]: Cyasterone

その他 Other:
K-Succinate,K-Oxalate,γ-Aminobutyric acid
薬理作用 抗アレルギー,抗骨粗鬆.
臨床応用 駆瘀血,通経,利尿,鎮痛薬として,月経不調,瘀血,腰膝や関節の疼痛,麻痺,水腫,小便不利に応用する.
頻用疾患 月経痛, 月経周期延長, 無月経, 腹腔内腫瘤, 難産, 残留胎盤, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 関節の腫脹・疼痛, 腰や膝がだるく無力, 腰痛, 水腫, 排尿痛, 排尿困難, 血尿, 鼻出血, 吐血, 喀血, 歯齦の腫脹疼痛, 口内炎, 歯齦出血, 頭痛, めまい, ふらつき
含有方剤 安産湯 , 痿証方 , 加味四物湯 , 加味八仙湯 , 牛車腎気丸 , 舒筋立安散 , 折衝飲 , 疎経活血湯 , 大百中飲 , 大防風湯 , 独活寄生湯 , 補陰湯
帰経 肝・腎
懐牛膝;苦・酸 川牛膝;甘・微苦
神農本草経 上品
中医分類 理血薬 (活血去瘀薬)
薬能 補肝腎,強筋骨,逐瘀通経,引血下行.腰膝酸痛,筋骨無力,経閉癥瘕,肝陽眩暈に用いる.
薬徴  
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
川牛膝 (chuanniuxi; Cyathulae Radix) はヒユ科 Amaranthaceae の Cyathula officinalis Kuan の根で四川省に野生または栽培される. 『中華人民共和国薬典』(2015年版)に収載され, 逐瘀通経, 通利関節, 利尿通淋薬として, 経閉癥瘕, 胞衣不下, 関節痺痛, 足痿筋攣, 尿血血淋, 跌朴損傷に応用する. 川牛膝は天全牛膝, 米心牛膝, 雲牛膝, 拐牛膝, 甜牛膝などとも称される. 地方的に多くのAchyranthes属植物が牛膝として利用される (土牛膝).
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Achyranthes fauriei Leveille et Vanioto
Achyranthes bidentata Blume.