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浮萍
浮萍
(ふひょう)
生薬別名  
生薬ラテン名 Spiroelae Herba
生薬英名 Common Ducksmeat Herb
科名 ウキクサ科 Lemnaceae
基原 ウキクサ Spirodela polyrhiza Schleiden (IPNI:526250-1)
薬用部位 全草
選品 生の葉はなるだけ大きくて、その裏面は紫色を呈するものが良い (文献Q1)。
主要成分 その他 others
- 塩化カリウム
- 酢酸カリウム
薬理作用 浮萍の利尿作用は含有されるカリウム塩によるものである.浮萍の煎剤は健康な蛙の心臓に対しては全く影響がないが,衰弱した心臓に対し強心作用がある.この作用は心筋に直接作用するもので,カルシウム塩類によるものと思われる.また血管収縮作用があり,血圧を上げる.浮萍の煎剤および浸剤を実験的に発熱家兎に経口投与すると,微弱な解熱作用が認められる.
臨床応用 発汗,利水,消腫薬として,水腫,リウマチ,風疹熱毒,衂血などに応用する.
頻用疾患 浮腫, 水腫, リウマチ, 風疹, 鼻血, 小便不利, 痒み
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 辛涼解表薬
薬能 宣散風熱,透疹,利尿.麻疹下透,風疹蚤痒,水腫尿少に用いる.
薬徴  
備考 香港市場の広東,広西省産の大型の浮萍はサトイモ科(Araceae)のボタンウキクサ Pistia stratiotes L. の全草を乾燥したもの.浮萍草とも称す.北方系の小型の浮萍中にはウキクサ以外にアオウキクサ属(Lemna)のコウキクサ Lemna minor L. および L. paucicostata Hegelmaier が混入されるといわれているが,木村らの調査によるとウキクサだた1種である.また,石戸谷によると朝鮮半島産の浮萍にはデンジソウ科(Marsiliaceae)のデンジソウ Marsilia quadrifolia L. がある.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 51-52.
 

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