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サフラン
サフラン
(さふらん)
サフラン
入手時名称:サフラン
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:25441
Crocus sativus
植物名:Crocus sativus
撮影日時:1977
撮影者:御影雅幸

生薬別名 番紅花
生薬ラテン名 Crocus
生薬英名 Saffron
科名 アヤメ科 Iridaceae
基原 サフラン Crocus sativus Linné (IPNI:436688-1)
薬用部位 柱頭および花柱の上部
選品 花粉や柱頭の基部 (黄色を呈する) の混入の少ないものほど良品で、経年したものは良くない (文献Q1)。
主要成分 モノテルペノイド monoterpenoids
- Cineole
- Picrocrocin
- Safranal
- α-Pinene
- β-Pinene

カロテノイド carotenoids
- Crocetin diglucose ester
- Crocetin gentiobiose ester
- Crocetin gentiobiose glucose ester
- Crocetin glucose ester
- Crocin
- Lycopene
- α-Carotene
- β-Carotene
- γ-Carotene
薬理作用 子宮興奮作用.
臨床応用 鎮静,鎮痛,通経薬として,精神疾患,月経痛,月経不順,閉経などに応用する.
頻用疾患 無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 難産, 死胎, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 皮膚化膿症, 狭心痛
含有方剤
帰経 心, 肝
神農本草経  
中医分類 活血化瘀薬
薬能 活血化瘀,涼血解毒,解郁安神.経閉癥瘕,産後瘀阻,温毒発斑,憂鬱痞悶,驚悸発狂に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
サフランは地中海沿岸地方で,紀元前から香辛料として用いられており、Dioscorides の『ギリシャ本草』に「Krokos」として収載された.中国へは唐代(7世紀中頃)にインドから渡来したものと思われ,宋の『開宝本草』に「鬱金香」の名で収載されている.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 113-116.
C2) 生薬学概論, p. 332.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Crocus sativus Linné (IPNI:436688-1)
psbA
 EU110147
rpL36-rpS8
  EU110729
atpF-atpH
  EU523362
accD
  EU110282