地骨皮
(じこっぴ)
入手時名称:地骨皮 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:13691 |
植物名:Lycium chinense 撮影場所:日本, 富山県 撮影日時:1994 撮影者:小松かつ子 |
生薬別名 | 南骨皮, 杜骨皮,江北骨皮,古城骨皮,津骨皮 |
生薬ラテン名 | Lycii Cortex |
生薬英名 | Lycium Bark |
科名 | ナス科 Solanaceae |
基原 | - クコ Lycium chinense Miller (IPNI:816389-1) - Lycium barbarum Linné (IPNI:816356-1) |
薬用部位 | 根皮 |
選品 | 太い根から調製した巻状の根皮が良品 (文献Q1)。 |
主要成分 | アミノ酸 amino acids - Betaine |
薬理作用 | 一過性血糖上昇.解熱. |
臨床応用 | 解熱,強壮薬として,結核の潮熱,咳嗽,吐血,煩熱消渇,陰虚で多汗の症などに応用する. |
頻用疾患 | 発熱, 盗汗, 咳嗽, 呼吸促迫, 痰に血が混ざる, 喀血, 吐血, 鼻血 |
含有方剤 | 黄耆別甲湯 , 滋陰至宝湯 , 秦芁別甲湯 , 清心蓮子飲 |
帰経 | 肺, 腎 |
性 | 寒 |
味 | 甘, 淡 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 清熱薬, |
薬能 | 涼血除蒸,清肺降火.陰虚潮熱,骨蒸盗汗,肺熱咳嗽,喀血,衄血,内熱消渇に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 市場では産地によって商品規格が定められている. (1) 南骨皮(杜骨皮):江蘇省蘇州~上海近郊産,品質良好. (2) 江北骨皮:江蘇省北部産,品質次品. (3) 古城骨皮:安徽省除県産,品質やや劣る. (4) 津骨皮:山西,河北,河南省産,劣品. クコの果実「枸杞子」は補腎薬,根皮「地骨皮」は清熱薬であり,効能が異なる. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 137-138. |
遺伝子領域
Gene Region | |||||||||||||||||||
Nuclear | Chloroplast | Mitochondria | |||||||||||||||||
基原 | 5Ss | 18S | ITS1 | 5.8S | ITS2 | 26S | others | trnH-psbA | matK | trnK | trnK-rps16 | trnT-L | trnL | trnL-F | rbcL | rpoC1 | ndhF | others | |