川骨
(せんこつ)
入手時名称:川骨 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:235 |
生薬別名 | 萍蓬草 |
生薬ラテン名 | Nupharis Rhizoma |
生薬英名 | Nuphar Rhizome |
科名 | スイレン科 Nymphaeaceae |
基原 | - コウホネ Nuphar japonica De Candolle (IPNI:605440-1) - ネムロコウホネ Nuphar pumila De Candolle (IPNI:605460-1) - それらの種間雑種 |
薬用部位 | 根茎を縦割したもの |
選品 | 太くて新しいものが良品 (文献Q1)。 |
主要成分 | タンニン tannins - unspecified アルカロイド alkaloids - Anhydronuphamine - Dehydrodeoxynupharidine - Deoxynupharidine - Nuphamine - Nupharamine - Nupharidine |
薬理作用 | 臓器平滑筋 (nupharidine: 少量で収縮; 大量で抑制). 鎮静(deoxynupharidine). |
臨床応用 | 駆瘀血, 止血, 利尿, 強壮薬として, 産前・産後, 月経不順などの婦人科疾患, 打撲傷, 浮腫, 疲労, 胃腸病などに応用する. |
頻用疾患 | 浮腫, 打撲外傷, 産後血暈, 月経不順, 発汗, 疲労倦怠感, ヒステリー |
含有方剤 | 治打撲一方 |
帰経 | 脾 |
性 | 寒 |
味 | 甘 |
神農本草経 | |
中医分類 | |
薬能 | |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 中国では Nuphar pumilum (Timm.) DC. ネムロコウホネ の根を「萍蓬草根」と称す.川骨は日本の「実母散」など婦人病の薬方に配合される.また家庭薬の原料にされる. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 38-39. C2) 生薬学概論, p. 301. |