メニュー  → 生薬学術情報  → 
甘茶
甘茶
(あまちゃ)
生薬別名  
生薬ラテン名 Hydrangeae Dulcis Folium
生薬英名 Sweet Hydrangea Leaf
科名 ユキノシタ科 Saxifragaceae
基原 アマチャ Hydrangea macrophylla var. thunbergii Makino
薬用部位 葉及び枝先
選品 暗緑色~暗黄緑色で、葉以外の夾雑物の混入が認められないものが良品 (文献Q1)。
主要成分 フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- Chlorogenic acid

フラボンとフラボノール flavones & flavonols
- Kaempferol
- Quercetin
- Rutin

クマリン類 coumarins
- Umbelliferone

イソクマリン類 isocoumarins
- Hydrangenol
- d-Phyllodulcin

フェノール系化合物 phenol derivatives
- Gallic acid
- Hydrangea-glucoside A
- Hydrangea-glucoside B
- Hydrangea-glucoside C
- 4-Hydroxybenzoic acid
薬理作用 未詳
臨床応用 甘味, 矯味料として, 家庭薬や口内清涼剤の製造原料にされる.
頻用疾患 未詳
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
葉はもんでやや発酵させたもので,加工過程上ちぢれている.生の葉には甘味は無く,発酵させ手でもむ等の調製により,加水分解生成物 phyllodulcin (甘味成分)が生じる.アマチャは江戸時代にその煎汁を灌仏会(4月8日)の甘茶湯として用いたもので,薬用の歴史は浅い.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 86-87.
C2) 生薬学概論, pp. 292-293.
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064