益母草
(やくもそう)
入手時名称:益母草 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:3291 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Leonuri Herba |
生薬英名 | Leonurus Herb |
科名 | シソ科 Labiatae |
基原 | - メハジキ Leonurus japonicus Houttuyn (IPNI:449195-1) - Leonurus sibiricus Linné (IPNI:449232-1) |
薬用部位 | 花期の地上部 |
選品 | なるべく青みを帯びた新しいものが良いとされる (文献Q1)。 |
主要成分 | フラボンとフラボノール flavones & flavonols - Rutin その他の含窒素化合物 other nitrogen compounds - Leonuridine - Leonurine - Leonurinine - Stachydrine |
薬理作用 | 子宮収縮 (leonurine, 水エキス), 呼吸興奮作用,血液凝固促進作用 (水エキス). |
臨床応用 | 調経,利尿薬として,月経不順,月経痛,産後悪露不儘,産後の神経症,経前の腹痛などの婦人科疾患に応用する.また打撲症や急性腎小球性腎炎に対しても有効である. |
頻用疾患 | 月経不順, 月経痛, 無月経, 産後お阻, 悪露の停滞, 不正性器出血, 難産, 残留胎盤, 高血圧症, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 急性腎炎, 浮腫, 尿量減少, 乳腺炎, 皮膚化膿症 |
含有方剤 | 芎帰調血飲 , 芎帰調血飲第一加減 |
帰経 | 心, 肝 |
性 | 微寒 |
味 | 辛, 微苦 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 理血薬 (活血去瘀薬) |
薬能 | 活血調経,利尿消腫.月経不調,痛経,経閉,悪露不尽,水腫尿少,急性腎炎の水腫に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 茺蔚子はメハジキまたはホソバメハジキの果実.地上部,果実ともに活血調経の妙薬で,産後の良薬である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 50-51. |