メニュー  → 生薬学術情報  → 
縮砂
縮砂
(しゅくしゃ)
縮砂 入手時名称:縮砂
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:1804

生薬別名 縮砂仁, 砂仁
生薬ラテン名 Amomi Semen
生薬英名 Amomum Seed
科名 ショウガ科 Zingiberaceae
基原 Amomum xanthioides Wallich (IPNI:795695-1)
薬用部位 種子の塊
選品 楕円形の大きなものが良く,果殻を除いたものでは外面が暗褐色のものが良品.白粉をまぶした品もある (TN).
主要成分 モノテルペノイド Monoterpenoids:
Amomum xanthioides: 精油 1.5~3%;
d-Borneol, Bornyl acetate, Linalool, d-Camphor, Nerolidol
Alpinia japonica: E精油 0.4~0.8%:
Cineole, β-Pinine

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids:
A. japonica:
Sesquiterpene, Sesquiterpene alcohol

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols:
A. japonica:
Izalpinin, Alpinone, nor-Alpinone-3,5-dimethyl ester
薬理作用 芳香健胃(精油成分)
臨床応用 芳香性健胃,整腸薬として,消化器官の機能の衰え,胃部の停滞感,消化不良性下痢,神経性下痢などに応用する.
頻用疾患 腹満,腹痛,悪心,嘔吐,食欲不振,妊娠悪阻,下痢,泥状水様便,胎動不安,切迫流産
含有方剤 安中散 , 安中散加茯苓 , 胃苓湯 , 化食養脾湯 , 栝楼枳実湯 , 枳縮二陳湯 , 響声破笛丸 , 香砂平胃散 , 香砂養胃湯 , 香砂六君子湯 , 椒梅湯 , 参苓白朮散 , 喘四君子湯 , 丁香柿蒂湯 , 分消湯
帰経 脾, 胃, 腎
神農本草経  
中医分類 芳香化湿薬
薬能 化湿開胃,温脾止瀉,理気安胎.湿濁中阻,胃痞不飢,脾胃虚寒,嘔吐泄瀉,妊娠悪阻,胎動不安に用いる.
薬徴  
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
『中華人民共和国薬典』では「砂仁」として Amomum villosum Lour.(陽春砂),A. villosum Lour. var. xanthioides T.L. Wu et Senjen (= A. xanthioides Wall.),A. longiligulare T.L. Wu の成熟果実を規定している.『日本薬局方』第16改正まではシュクシャを Amomum xanthioides Wallich の種子の塊と規定していた.第17改正では Amomum villosum Lour. var. xanthioides T. L. Wu & S. J. Chen, Amomum villosum Lour. var. villosum or Amomum longiligulare T. L. Wu. の種子の塊としている.日本産伊豆縮砂:白手と黒手があり,黒手種は ハナミョウガ Alpinia japonica (Thunb. ex Murray) Miq.または(アオノクマタケラン A. intermedia Gagnep.)の仮種皮を除いた種子.白手種は ゲットウ A. speciosa (J.C. Wendl.) K. Schum. の種子で仮種皮を伴い,品質は良くない.台湾産の砂仁はゲットウの種子.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.