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赤石脂
赤石脂
(しゃくせきし)
赤石脂
入手時名称:赤石脂
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:8923

生薬別名  
生薬ラテン名 Halloysitum Rubrum
生薬英名 Red Halloysite
科名  
基原 紅色の鉱石(多水高土)
薬用部位 鉱物
選品 砕け易く、爪で磨いた所は光沢を放ち、土臭い味がなく、内部まで淡紅色の物が良い (文献Q1)。
主要成分 その他 others
- Al2O3・2SiO2・4H2O (Kaolinite, 主成分)
- Cr2O3 (夾雑物)
- Fe2O3 (夾雑物)
- FeO (夾雑物)
- MgO (夾雑物)
薬理作用 止瀉, 止血.
臨床応用 胃腸病に内服.慢性下痢,血便,月経過多,帯下のひどいものに用いる.収斂作用があり,おでき,湿疹に外用する.
頻用疾患 慢性下痢, 血便, 月経過多, 不正性器出血, 精液漏れ, 尿失禁, 帯下, 創口が閉鎖しない, 湿疹
含有方剤 烏頭赤石脂丸料 , 紫円 , 赤石脂禹余粮湯 , 桃花湯
帰経 胃, 大腸
温, 渋
甘, 淡
神農本草経 上品
中医分類 固渋薬 (収渋薬)
薬能 渋腸,止血,生肌斂瘡.久瀉久痢,大便出血,崩漏帯下に応用し,瘡瘍不斂,湿疹膿水浸淫に外用する.
薬徴 水毒,下利を主治するなり。故に兼ねて便膿血を治す。
備考 正倉院に納められている赤石脂から,本草にいう真の赤石脂は含鉄アルカリ性粘土であることが判明している.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 366-367.
 

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