酸棗仁
(さんそうにん)
入手時名称:酸棗仁 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:5298 |
植物名:Ziziphus jujuba 撮影場所:中国, 内モンゴル自治区 撮影日時:1994 撮影者:小松かつ子 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Ziziphi Semen |
生薬英名 | Jujube Seed |
科名 | クロウメモドキ科 Rhamnaceae |
基原 | サネブトナツメ Ziziphus jujuba var. spinosa Hu ex H.F.Chou |
薬用部位 | 成熟種子 |
選品 | 扁円形をなし、赤色の仁であって、大粒のものが良いとされる (文献Q1)。 |
主要成分 | 脂肪酸関連化合物 fatty acids related compounds - 脂肪油 トリテルペノイド triterpenoids - Betulin - Betulinic acid - Ebelinlactone ステロイドサポニン及びサポゲニン steroid saponins & sapogenins - Jujuboside A - Jujuboside B ペプチド peptides - 蛋白質 |
薬理作用 | 鎮静,鎮痛,血圧上昇(脂肪油画分,水可溶性画分).鎮静(メタノール可溶・水可溶画分). |
臨床応用 | 神経強壮,鎮静,催眠薬として,心因性不眠症,神経症,健忘症,口渇,虚弱体質者の多汗症などに応用する. |
頻用疾患 | 焦躁, 熱感, 不眠, 動悸, 健忘, 多夢, 疲れやすい, 元気が無い, 多汗, 自汗, 盗汗 |
含有方剤 | 温胆湯 , 加味温胆湯 , 加味帰脾湯 , 帰脾湯 , 酸棗仁湯 |
帰経 | 心, 脾, 肝, 胆 |
性 | 平 |
味 | 甘, 酸 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 安神薬 |
薬能 | 補肝,寧心,斂汗,生津.虚煩不眠,驚悸多夢,体虚多汗,津傷口渇に用いる. |
薬徴 | 胸膈煩躁し,眠ること能わざるを主治する也。 |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 316-317. |
遺伝子領域
Gene Region | |||||||||||||||||||
Nuclear | Chloroplast | Mitochondria | |||||||||||||||||
基原 | 5Ss | 18S | ITS1 | 5.8S | ITS2 | 26S | others | trnH-psbA | matK | trnK | trnK-rps16 | trnT-L | trnL | trnL-F | rbcL | rpoC1 | ndhF | others | |