メニュー  → 生薬学術情報  → 
ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
(げんのしょうこ)
生薬別名 現の証拠, 玄草
生薬ラテン名 Geranii Herba
生薬英名 Geranium Herb
科名 フウロソウ科 Geraniaceae
基原 ゲンノショウコ Geranium thunbergii Siebold et Zuccarini (IPNI:373741-1)
薬用部位 地上部
選品 夾雑物が少なく、茎が紫褐色を呈するものが良品 (文献Q1)。
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Succinic acid

フラボンとフラボノール flavones & flavonols
- Kaempferitrin
- Kaempferol monorhamnoside
- Quercetin

加水分解性タンニンと関連化合物 hydrolyzable tannins & related compounds
- Brevifolin
- Ellagic acid
- Geraniin
- Nonamethylcorilagin
- Undecaacetae corilagin

その他の芳香族誘導体 other aromatic derivatives
- Gallic acid
- Protocatechuic acid
- Pyrogallol
薬理作用 平滑筋緊張亢進. 縦走筋運動抑制. 収斂 (geraniin). 殺菌 (赤痢菌, 腸チフス菌, 大腸菌, プレスロウ腸炎菌など).
臨床応用 収斂, 止瀉薬として, 大腸炎などの下痢, 腹痛に応用する. また健胃, 整腸薬として茶剤とする. 腫物, 皮膚病などに煎剤を外用する.
頻用疾患 下痢, 便秘, 大腸炎, 帯下
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
ゲンノショウコは赤花と白花があり,薬用には白花のものが好んで用いられる.民間薬として愛用され,その他家庭薬製造原料にもされる.中国では同属のキクバフウロ Erodium stephanianum Willd., ミツバフウロ Geranium wilfordii Maxim. 及び アメリカフウロ G. carolinianum L. などの帯果全草を老鸛草と称し薬用に供する.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 24-26.
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064