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ローマカミツレ
ローマカミツレ
(ろーまかみつれ)
生薬別名 ローマンカモミール
生薬ラテン名  
生薬英名 Roman Chamomile Flower
科名 キク科 Asteraceae (=Compositae)
基原 Chamaemelum nobile Allioni (IPNI:192489-1)
薬用部位 頭花
選品 未詳
主要成分 単糖類 monosaccharides
- Inositol

セスキテルペノイド sesquiterpenoids
- Bisabolol oxide A
- Chamazulene
- Chamomilla ester
- Matricarin
- Matricin
- α-Farnesene
- (-)-epi-α-Bisabolol

トリテルペノイド triterpenoids
- Taraxasterol

フラボノイド flavonoids
- Apigenin
- Apigenin 7-(6-O-acetyl)glucoside
- Apigenin 7-glucoside
- Chrysoeriol
- Isorhamnetin
- Luteolin
- Patuletin
- Patulitrin
- Quercetin
- 5,4'-Dihydroxy-3,6,7,3'-Tetramethoxy-flavone

クマリン類 coumarins
- Esculetin
- Herniarin
- Umbelliferone

その他の芳香族誘導体 other aromatic derivatives
- Anisic acid
- Caffeic acid
- Syringic acid
- Vanillic acid
薬理作用 抗炎症作用 (chamazulene), 抗痙攣作用 (herniarin).
臨床応用 発汗, 駆風, 消炎, 鎮痙薬として, 風冒, 頭痛, 下痢などに応用する. また芳香性苦味健胃薬として食欲不振に用いる.浴湯料としてリウマチに応用する.
頻用疾患 感冒, 頭痛, 下痢, 食欲不振, リウマチ
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 ヨーロッパで一番にあげられるハーブが「カモミール」. 一年草のジャーマンカモミール (カミツレ) と多年草のローマンカモミール (ローマカミツレ) Anthemis-nobilis L. の2種類がある. Chamomile はギリシア語の地上を表わす「Khamai」とリンゴを表わす「Melon」からきており, 花の香りにリンゴ風味があることに由来する. この芳香はジャーマンとローマンで多少異なる. ジャーマンカモミールの頭状花はヨーロッパ大陸, 特にドイツでよく使われ, その浸剤には穏やかな鎮静作用があって, 気分のいらだちや不眠症に効果があるとされる. また, 冷え性の人の保温や風邪の初期の発汗解熱, 咽喉痛にも用いられる. ローマンカモミールは真正のカモミールであるとされ, イギリスのカモミールと言えばこちらを指す. ジャーマンカモミールと成分もよく似ており, 同様の薬効がある.
外部リンク: KNApSAcK
参考文献  
 

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