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牛蒡子
牛蒡子
(ごぼうし)
牛傍子
入手時名称:牛傍子
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:10435
Arctium lappa
植物名:Arctium lappa
撮影場所:中国, 雲南省
撮影日時:1999
撮影者:小松かつ子

生薬別名 大力,大力子,関力子,杜大力
生薬ラテン名 Arctii Fructus
生薬英名 Burdock Fruit
科名 キク科 Asteraceae (=Compositae)
基原 ゴボウ Arctium lappa Linné (IPNI:178385-1)
薬用部位 成熟した果実
選品 粒が大きくて水に沈むものが良品 (文献Q1)。
主要成分 脂質 lipids
- 脂肪油 (25-30%)

リグナンとネオリグナン lignans & neolignans
- Arctiin
薬理作用 子宮収縮(エキス).強直性痙攣誘発,心臓運動抑制,血管拡張.一過性血圧降下(arctiin).
臨床応用 解熱,解毒,去痰,消炎薬として,感冒,咳嗽,咽喉痛,痰吐不利,麻疹,癰腫,瘡毒などに応用する.
頻用疾患 感冒, 悪寒, 咽喉痛, 咽喉の腫脹疼痛, 咽喉炎, 上気道炎, 咳嗽, 喀痰, 多痰, 麻疹, 蕁麻疹, 皮膚化膿症, 流行性耳下腺炎
含有方剤 駆風解毒散 , 柴胡清肝湯 , 消風散
帰経 肺, 胃
辛, 苦
神農本草経  
中医分類 辛凉解表薬
薬能 疏散風熱,宣肺透疹,解毒利咽.風熱感冒,咳嗽痰多,麻疹,風疹,咽喉腫痛,流行性耳下腺炎,丹毒,癰腫瘡毒に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
ゴボウはヨーロッパ原産の植物で,古くに中国へ伝わる.牛蒡子は東北三省に多く産し,「関力子」と称される.浙江省産のものが品質がよく,「杜大力」と称される.中国で風冒に多用される銀翹散(温病條辨:金銀花,連翹,桔梗,牛蒡子,薄荷,竹葉,荊芥,豆し,生甘草)に配合される.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 208.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Arctium lappa Linné (IPNI:178385-1)
ETS
 AB254774
rps4-trnT-trnL
 EU661123
 

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