柴胡清肝湯
(さいこせいかんとう)
構成生薬 | 柴胡 , 当帰 , 芍薬 , 川芎 , 地黄 , 黄連 , 黄芩 , 黄柏 , 山梔子 , 連翹 , 桔梗 , 牛蒡子 , 栝楼根 , 薄荷 , 甘草 |
適応病態 | 少陽病期の実証にあり,反復する上気道炎や慢性扁桃腺炎で,皮膚の色が浅黒く,小児では腹診の際にくすぐったがるものに用いられる |
適応疾患 | 神経症, 湿疹, 貧血, 慢性扁桃炎, 慢性胃腸炎, 頚部リンパ節炎, 肺門リンパ節腫脹, 肥大性扁桃炎 |
原典 | 外台秘要方 |
条文 | 「此方は主治の如く,頸部淋巴腺を治すのが本旨であるが,小児の腺病体質に発する瘰癧,肺門淋巴腺腫,扁桃腺肥大等,上焦に於ける炎症充血を清熱,和血,解毒させる能がある。腺病体質は多く父母の遺毒をうけ,肝臓の鬱血を来し食物に好き嫌いがあって,神経質で発育が障害される。本方を続服して体質改善を図る(漢方後世要方解説)」 |
備考 | 本方は森道伯が創方した柴胡清肝散に由来し,「外科枢要」の柴胡清肝湯に当帰,芍薬,地黄,黄連,牛蒡子,栝楼根,薄荷を加え,人参を去った処方である。 一般用漢方製剤製造販売承認基準収載. 外部リンク: metabolomics.jp, KampoDB |