メニュー  → 生薬学術情報  → 
艾葉
艾葉
(がいよう)
生薬別名 祁艾,温灸艾
生薬ラテン名 Artemisiae Folium
生薬英名 Artemisia Leaf
科名 キク科 Asteraceae (=Compositae)
基原 - ヨモギ Artemisia princeps Pampanini (IPNI:179985-1)
- オオヨモギ Artemisia montana Pampanini (IPNI:179832-1)
薬用部位 葉及び枝先
選品 藁埃や土気の混じらない、陳いものが良いとされる (文献Q1)。
主要成分 モノテルペノイド monoterpenoids
- Cineole (A. princeps)
- α-Thujone (A. princeps)
- β-Thujone (A. princeps)

セスキテルペノイド sesquiterpenoids
- Sesquiterpene類 (A. princeps)

簡単な含窒素化合物 simple nitrogen containing compounds
- Acetylcholine (A. princeps)
- Adenine (A. princeps)
- Choline (A. princeps)
薬理作用 呼吸促進,血圧下降(水エキス).毛細血管透過性抑制.
臨床応用 収斂性止血,鎮痛薬として,婦人の漏下,妊娠中の下血,その他子宮出血,腹痛,吐瀉などに応用する.またモグサの製造原料とする.
頻用疾患 腹が冷えて痛む,月経不順,月経痛,不妊,不正性器出血,月経過多,切迫流産,吐血,鼻出血,血便,湿疹,そう痒
含有方剤 芎帰膠艾湯
帰経 肝, 脾, 腎
苦, 辛
神農本草経  
中医分類 理血薬 (止血薬)
薬能 散寒止痛,温経止血.少腹冷痛,経寒不調,宮冷不孕,吐血,衄血,崩漏経多,妊娠下血に用いる.皮膚掻痒に外用する.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
熟艾(温灸艾,モグサ)はこれら植物の葉の毛をかき取り綿状塊にしたもの.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 79-80.
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064