鹿蹄草
(ろくていそう)
生薬別名 | イチヤクソウ |
生薬ラテン名 | Pylolae Herba |
生薬英名 | Pyrola Herb |
科名 | イチヤクソウ科 Pyrolaceae |
基原 | - イチヤクソウ Pyrola japonica Alefeld (IPNI:60463201-2) - ベニバナイチヤクソウ Pyrola incarnata Fischer ex Komarov (IPNI:1012251-2) - その他同属植物 |
薬用部位 | 全草 |
選品 | |
主要成分 | その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds - Hentriacontane (P. japonica) トリテルペノイド triterpenoids - Oleanolic acid (P. japonica) - Ursolic acid (P. japonica) ステロール sterols - α1-Sitosterol (P. japonica) - β-Sitosterol (P. japonica) フラボンとフラボノール flavones & flavonols - Quercetin (P. japonica) その他の芳香族化合物 other aromatic compounds - Arbutin (P. japonica) - Homoarbutin (P. japonica) - Methylarbutin (P. japonica) - Pirolatin (P. japonica) |
薬理作用 | 鹿蹄草(Pyrola sp.)の浸剤を衰弱した蛙の心臓に与えると心臓搏動力の増強作用が確認されたが,健康な蛙ではその作用は微弱である.血管に対しては顕著な拡張作用があり,血圧降下の原因となる.これらの作用は根や茎に比べ葉が最も強い. |
臨床応用 | 利湿,強壮,鎮痛,鎮静,止血薬として,リウマチ,関節炎などの疼痛,驚悸不寧,足膝の無力などに応用する.日本の民間では打撲傷や切り傷,蛇咬傷に生葉の絞り汁をつける.また肺結核,膀胱尿道炎に単味で用いる. |
頻用疾患 | リウマチ, 関節炎, 下肢無力, 月経過多, 咳 |
含有方剤 | |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | |
中医分類 | 去風湿薬 |
薬能 | 去風湿,強筋骨,止血.風湿痺痛,腰膝無力,月経過多,久咳労嗽に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 中国産は一般に Pyrola rotundifolia L. とされているが,その葉形などから明らかに異なるものである.イワウメ科(Diapensiaceae)のイワウチワShortia uniflora Maxim.(群馬県産)の全草がPyrola属植物以外にその形態の類似から流通する事があるが,偽品である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 57-58. |