苓桂甘棗湯
(りょうけいかんそうとう)
構成生薬 | 茯苓 , 桂皮 , 大棗 , 甘草 |
適応病態 | 太陰病期の虚証で,気逆が激しく,奔豚と考えられる発作性の動悸や発作性顔面紅潮などがみられる際に用いられる |
適応疾患 | パニック障害,身体表現性障害,更年期症候群 |
原典 | 傷寒論, 金匱要略 |
条文 | 「発汗後,臍下悸する者は,奔豚を作さんと欲す,苓桂甘棗湯之を主る」 「臍下の動悸を主とす大棗は能臍下の動を治するもの也。此臍下の動悸上に盛なる者を桂枝加桂湯とす。桂枝加桂湯の臍下を去て心下にのみあるを茯苓甘草湯とす。故此三方一類にして相依る者也。苓桂朮甘湯は又別に離るる者なり。茯苓甘草湯は苓桂朮甘湯に似たれども逆満や目眩はなし。若有れば苓桂朮甘湯とする也。此方もと奔豚の水気に属する者を治するか主なれども運用してへき飲に與て特効あり委きは時還読我書に見ゆ(勿誤薬室方凾口訣)」 |
備考 | 一般用漢方製剤製造販売承認基準収載. 外部リンク: metabolomics.jp, KampoDB |