桃仁
(とうにん)
入手時名称:桃仁 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:10931 |
植物名:Prunus persica 撮影場所:日本, 東京都 撮影日時:1984 撮影者:御影雅幸 |
生薬別名 | 小桃仁,大扁桃仁,大桃仁 |
生薬ラテン名 | Persicae Semen |
生薬英名 | Peach Kernel |
科名 | バラ科 Rosaceae |
基原 | - モモ Prunus persica Batsch (IPNI:1212858-2) - Prunus persica var. davidiana Maximowicz |
薬用部位 | 成熟種子の仁を乾燥したもの |
選品 | よく肥大し、外皮が褐色、内部が白色を呈するものが良い。一般に外皮を除いたものを良品とする (文献Q1)。 |
主要成分 | 脂質 lipids - Oleic acid - Palmitic acid - Stearic acid のグリセライド トリテルペノイド triterpenoids - Citrostadienol - Δ7-Avenasterol - 24-Methylenecycloartanol ペプチド peptides - Emulsin 青酸化合物 cyanogenic compounds - Amygdalin - Prunasin |
薬理作用 | 皮膚温上昇,抗アレルギー(水エキス,アルコールエキス) |
臨床応用 | 消炎性駆瘀血薬として,下腹部の満痛,腹部の血液の停滞,月経不順などに応用される.また民間では桃葉を腹痛,下痢に多く用いる. |
頻用疾患 | 無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 産後お阻, 下腹痛, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 虫垂炎, 便秘, 咳嗽 |
含有方剤 | 芎帰調血飲第一加減 , 桂枝茯苓丸 , 桂枝茯苓丸料加薏苡仁 , 甲字湯 , 牛膝散 , 滋血潤腸湯 , 潤腸湯 , 秦芁防風湯 , 折衝飲 , 千金鶏鳴散 , 疎経活血湯 , 大黄牡丹皮湯 , 腸癰湯 , 抵当湯 , 桃核承気湯 , 騰竜湯 , 独活湯 , 八味疝気方 , 補陽還五湯 |
帰経 | 心, 肝, 大腸 |
性 | 平 |
味 | 苦, 甘 |
神農本草経 | 下品 |
中医分類 | 理血薬 |
薬能 | 活血去瘀,潤腸通便.経閉,痛経,癥瘕痞塊,打撲損傷,腸燥便秘に応用する. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 大塚敬節先生は「桃仁,杏仁ともに消炎,解毒,鎮痛,滋潤の薬効があるが,杏仁は主に上焦に用い,即ち上半身の病いを治す.桃仁は主に下焦に用い,即ち下半身の病を治す.桃仁は行血で,杏仁は行気および水である」と論じている. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 272-273. C2) 生薬学概論, pp. 290-291. |
遺伝子領域
Gene Region | |||||||||||||||||||
Nuclear | Chloroplast | Mitochondria | |||||||||||||||||
基原 | 5Ss | 18S | ITS1 | 5.8S | ITS2 | 26S | others | trnH-psbA | matK | trnK | trnK-rps16 | trnT-L | trnL | trnL-F | rbcL | rpoC1 | ndhF | others | |
AY179512
AY179513 AY179514 AY179515 AY179516 AY179517 AY179518 AY179519 AY179520 AY179521 AY179522 AY179523 AY179524 AY179525 AY179526 AY179527 AY179528 AY179529 AY179530 AY179531 AY179532 AY179533 AY179534 AY179535 AY179536 AY179537 AY179538 AY179539 AY179540 AY179541 AY179542 AY179543 AY179545 AY179544 AY179546 AY179547 AY179548 AY179549 AY179550 AY179551 AY179552 AY179553 AY179554 AY179555 AY179556 AY179557 AY179558 L28749 |