腸癰湯
(ちょうようとう)
構成生薬 | 薏苡仁 , 冬瓜子 , 桃仁 , 牡丹皮 |
適応病態 | 少陽~陽明病期の虚実間証で,回盲部や下腹部の炎症症状や子宮内膜症があり,回盲部圧痛がみられる際に用いられる |
適応疾患 | 虫垂炎,月経困難症,子宮内膜症 |
原典 | 千金方 |
条文 | 「腸癰,膿成脈數,不可下」 「此の方は腸癰にて大黄牡丹湯など用ひ攻下の後,精気虚敗,四肢無力にして,余毒未だ解せず,腹痛淋瀝已まざる者を治す。此の意にて肺癰の虚症,臭膿未だ已まず,面色萎黄の者に運用してよし。また後藤艮山の説に云ふ如く,痢病は腸癰と一般に見做して,痢後の余毒に用ゆることもあり,また婦人帯下の証,疼痛已まず,睡臥安からず,数日を経る者,腸癰と一揆と見做して用ゆることもあり,其の妙用は一心に存すべし(勿誤薬室方凾口訣)」 |
備考 | 外部リンク: metabolomics.jp, KampoDB |