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杜仲
杜仲
(とちゅう)
杜仲
入手時名称:杜仲
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:10848

生薬別名  
生薬ラテン名 Eucommiae Cortex
生薬英名 Eucommia Bark
科名 トチュウ科 Eucommiaceae
基原 トチュウ Eucommia ulmoides Oliver (IPNI:554475-1)
薬用部位 樹皮
選品 樹皮が厚く、潤いがあり、横に折って引き伸ばす時に銀白色の綿状糸を多く出すものが良品 (文献Q1)。
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Eucommiol
- 1-Deoxyeucommiol (葉)

モノテルペノイド monoterpenoids
- Aucubin
- Geniposide
- Geniposidic acid
- Harpagide acetate
- Ulmoside

リグナンとネオリグナン lignans & neolignans
- Liriodendrin
- d-Medioresinol di-O-β-D-glucopyranoside
- d-Pinoresinol O-β-D-glucopyranoside
- d-Pinoresinol di-O-β-D-glucopyranoside
薬理作用 副交感神経興奮様作用(水エキス).
臨床応用 強壮,強精,鎮痛,降圧薬として,腎虚,腰膝の疼痛,妊婦の腰重,足膝軟弱,胎動流産,高血圧症などに応用する.
頻用疾患 腰や膝がだるく無力,腰痛,インポテンツ,頻尿,不正性器出血,習慣性流産,胎動不安,高血圧症
含有方剤 痿証方 , 加味四物湯 , 大防風湯
帰経 肝, 腎
甘, 微辛
神農本草経 上品
中医分類 補養薬
薬能 補肝腎,強筋骨,安胎.腎虚腰痛,筋骨無力,妊娠漏血,胎動不安,高血圧症に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
杜仲葉は杜仲の葉で,近年「杜仲葉茶」,「杜仲茶」と称して,健康食品として市販される.利尿,代謝機能促進作用などが報告されている.なお,台湾産杜仲はニシキギ科のトゲミノマサキ Euonymus trichocarpus Hayata の樹皮である.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 142-144.
C2) 生薬学概論, pp. 319-320.
C3) Shoyakugaku Zasshi, 42, 76 (1988).
 

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