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薤白
薤白
(がいはく)
太白(薤白)
入手時名称:太白(薤白)
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:713

生薬別名 小根蒜, 小根菜
生薬ラテン名 Allii Chinensis Bulbus
生薬英名 Allium Chinense Bulb
科名 ユリ科 Liliaceae
基原 ラッキョウ Allium chinense G.Don (IPNI:527818-1)
薬用部位 鱗茎
選品 未詳
主要成分 単糖類 monosaccharides
- D-Fructose
- D-Galactose
- D-Glucose
- Galacturonic acid
- Rhamnose

少糖類 oligosaccharides
- Sucrose

ステロイド steroids
- Chinenoside II
- Chinenoside III
- Chinenoside IV
- Chinenoside V

その他の含硫化合物 other sulfur compounds
- Alliin
- Diallyl disulfide
薬理作用 未詳
臨床応用 健胃, 整腸, 去痰薬とする他, 胸痺や胸痛, 心臓性喘息症, 狭心症などの呼吸困難に応用する.また消炎殺菌薬として火傷に外用する.
頻用疾患 胸痛, 背痛, 胸が苦しい, 呼吸困難, 狭心症, 喀痰, 下痢, テネスムス
含有方剤 栝楼薤白湯 , 栝楼薤白白酒湯 , 栝楼薤白半夏湯
帰経 肺, 胃, 大腸
苦, 辛
神農本草経  
中医分類 理気薬
薬能 通陽散結,行気導滞.胸痺疼痛,痰飲咳喘,泄痢後重に応用する.
薬徴 心胸痛みて,喘息,咳唾するを主治する也。傍ら背痛,心中の痞を治す。
備考 日本薬局方外生薬規格2018収載品.
ラッキョウ Allium chinense は中国の浙江,江蘇,安徽省などに産する.浙江省寧波地区に良質の「薤白」を多産する.ノビル A. macrostemonの鱗茎は中国東北諸省一帯で用いられ,「小根蒜」,「小根菜」とも称される.日本でもしばしばこのものを代用品とする.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, KampoDB
参考文献 主要成分
C1) 生薬学概論, p. 334.
C2) Phytochemistry, 41, 283 (1996). [PMID: 8588870]
C3) Planta Med., 62, 465 (1996). [PMID: 8923813]
 

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