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山茱萸
山茱萸
(さんしゅゆ)
山茱萸
入手時名称:山茱萸
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:4661
Cornus officinalis
植物名:Cornus officinalis
撮影場所:日本, 和歌山県
撮影日時:1994
撮影者:小松かつ子

生薬別名 杭萸肉
生薬ラテン名 Corni Fructus
生薬英名 Cornus Fruit
科名 ミズキ科 Cornaceae
基原 サンシュユ Cornus officinalis Siebold et Zuccarini (IPNI:271629-1)
薬用部位 乾燥果実
選品 果肉が厚く、赤色を呈し、種子の抜き取りが充分なものほど良品 (文献Q1)。
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Malic acid
- Tartaric acid
- 有機酸

モノテルペノイド monoterpenoids
- Loganin
- Morroniside
- Sweroside
- Verbenalin

加水分解性タンニンと関連化合物 hydrolyzable tannins & related compounds
- Gallic acid
- Trapain
薬理作用 利尿,血圧降下,抗菌(黄色ブドウ球菌・皮膚真菌),抗ヒスタミン,抗アセチルコリン,小腸自動運動抑制作用
臨床応用 滋養強壮,収斂薬として,補腎,盗汗,頻尿,腰膝の疼痛,月経不止などに応用する.
頻用疾患 腰や膝がだるく無力, めまい, 頭のふらつき, 精液漏れ, 頻尿, 尿失禁, 不正性器出血, 月経過多, 多汗, 盗汗
含有方剤 杞菊地黄丸 , 牛車腎気丸 , 知柏地黄丸 , 八味地黄丸 , 味麦地黄丸 , 六味丸
帰経 肝, 腎
微温
酸, 渋
神農本草経 中品
中医分類 固渋薬
薬能 補益肝腎,渋精固脱.眩暈耳鳴,腰膝酸痛,陽痿遺精,遺尿尿頻,崩漏帯下,大汗虚脱,内熱消渇に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
山茱萸の偽品として,メギ科のメギ属植物の果実(中国山東省)やグミ科の アキグミ Elaeagnus umbellata Thunb. の果実(日本産の和山茱萸)が市販されることがある.正品と薬効が全く異なるため,注意する必要がある.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 195-196.
C2) 生薬学概論, pp. 261-262.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Cornus officinalis Siebold et Zuccarini (IPNI:271629-1)
PI
 EU447705
 EU447706
atpB
 AJ236229
 

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