五苓散
(ごれいさん)
構成生薬 | 沢瀉 , 猪苓 , 茯苓 , 蒼朮 , (白朮) , 桂皮 |
適応病態 | 少陽病期で虚実間証で,口渇,尿不利,自汗などの水滞症状がみられる際に頻用される |
適応疾患 | 浮腫, 悪心, めまい, 頭痛, 尿毒症, 糖尿病, 宿酔, 黄疸, 腎炎, 急性胃腸炎, 嘔気, 急性膀胱炎, 口渇症, 頻尿症, ネフローゼ症候群, 宿酔, 腸カタル, カタル性胃腸炎, 下痢症, 消化不良性下痢, 嘔吐症, 熱射病, 乏尿, 頭重感, 腹痛症, 多飲症, 下痢症, 乳児下痢 |
原典 | 傷寒論, 金匱要略 |
条文 | 「霍乱,頭痛,発熱,身疼痛,熱多く水を飲まんと欲す者,五苓散之を主る」 「太陽病,発汗後,大いに汗出で,胃中乾き,煩躁して眠ることを得ず。水を飮まんと欲する者は,少少与えて之を飮ましめ,胃気を和せしむれば則ち愈ゆ。若し脉浮,小便不利,微熱消渇する者,五苓散之を主る」 「仮令痩人,臍下悸有りて,涎沫を吐し癲眩するは,此れ水也。五苓散之を主る」 「中風,発熱六七日,解せずして煩し,表裏の證あり,渇して水を飲んと欲し,水入れば則ち吐す者は,名て水逆と曰ふ,五苓散之を主る」 「発汗し己って脈浮数,煩渇の者は五苓散之を主る」 「傷寒汗出でて渇する者は五苓散之を主る」 |
備考 | 一般用漢方製剤製造販売承認基準収載. 外部リンク: metabolomics.jp, KampoDB |