猪苓
(ちょれい)
入手時名称:猪苓 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:7432 |
植物名:Polyporus umbellatus 撮影場所:中国, 吉林省 撮影日時:2005 撮影者:小松かつ子 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Polyporus |
生薬英名 | Polyporus Sclerotium |
科名 | サルノコシカケ科 Polyporaceae |
基原 | チョレイマイタケ Polyporus umbellatus Fries (GBIF:5246840) |
薬用部位 | 菌核を乾燥したもの |
選品 | 内部が白色で充実し、よく肥大したものが良品。しなびた感じのものや内部が紅色又は黒色のものは劣品 (文献Q1)。 |
主要成分 | その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds - 2-Hydroxytetracosanoic acid 多糖類 polysaccharides - Glucan ステロール sterols - Ergosta-4,6,8(14),22-tetraen-3-one - Ergosterol 含硫アルカロイド及びその他の化合物 sulfur containing alkaloids - Biotin |
薬理作用 | 利尿(水エキス).抗腫瘍(水溶性グルカン). |
臨床応用 | 利尿,解熱,止渇薬として,小便不利,口渇,腎臓疾患などに応用する.漢方では余剰の水を除き,熱を冷ますとされる. |
頻用疾患 | 尿量減少, 浮腫, 泥状水様便, 帯下 |
含有方剤 | 胃苓湯 , 茵蔯五苓散 , 五苓散 , 柴苓湯 , 四苓湯 , 浄腑湯 , 猪苓湯 , 猪苓湯合四物湯 , 分消湯 |
帰経 | 脾, 胃, 肝, 胆 |
性 | 寒 |
味 | 甘 |
神農本草経 | 中品 |
中医分類 | 利水滲湿薬 |
薬能 | 利水滲湿.小便不利,水腫,泄瀉,淋濁,帯下に応用する. |
薬徴 | 渇して,小便せざるを主治する也。 |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 日本産はくびれが多く,やや軽質で,真猪苓と称され,中国産は凹凸が少なく,硬質で,唐猪苓と称される.猪苓は茯苓と同様,利水,消腫,利湿,清熱の作用があるが,茯苓のように補益の作用がない.また熱性を伴う症状に応用する. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, p. 239-240. |
遺伝子領域
Gene Region | |||||||||||||||||||
Nuclear | Chloroplast | Mitochondria | |||||||||||||||||
基原 | 5Ss | 18S | ITS1 | 5.8S | ITS2 | 26S | others | trnH-psbA | matK | trnK | trnK-rps16 | trnT-L | trnL | trnL-F | rbcL | rpoC1 | ndhF | others | |