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沢瀉
沢瀉
(たくしゃ)
川澤瀉
入手時名称:川澤瀉
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:4622
Alisma orientale
植物名:Alisma orientale
撮影場所:韓国, 全羅南道
撮影日時:1998
撮影者:小松かつ子

生薬別名 澤瀉, 建沢, 川沢
生薬ラテン名 Alismatis Tuber
生薬英名 Alisma Tuber
科名 オモダカ科 Alismataceae
基原 サジオモダカ Alisma orientale Juzepczuk (IPNI:58233-1)
薬用部位 塊茎
選品 球形でよく肥大し、内部が類白色のものが良品。内部が淡かっ色のものは次品である (文献Q1)。
主要成分 単糖類 monosaccharides
- D-Fructose
- D-Glucose

少糖類 oligosaccharides
- Sucrose

多糖類 polysaccharides
- 澱粉

セスキテルペノイド sesquiterpenoids
- unspecified

トリテルペノイド triterpenoids
- Alisol A
- Alisol B
- Alisol C

その他の芳香族化合物 other aromatic compounds
- Furfural

アミノ酸 amino acids
- unspecified

簡単な含窒素化合物 simple nitrogen containing compounds
- Acetylcholine

その他 others
- 蛋白質
薬理作用 抗脂肝(沢瀉末).四塩化炭素誘発肝障害抑制(ベンゼンーアセトン可溶性画分).肝・血中コレステロール低下(arisol A,arisol A-24-monoacetate,arisol B-23-monoacete,arisol C-23-monoacetate)
臨床応用 利尿,止渇薬として小便不利または頻数,めまい,口渇,胃内停水などの症状に用いる.
頻用疾患 尿量減少, 泥状水様便, 排尿痛, 排尿困難, めまい
含有方剤 胃苓湯 , 茵蔯五苓散 , 烏苓通気散 , 啓脾湯 , 杞菊地黄丸 , 牛車腎気丸 , 五淋散 , 五苓散 , 柴苓湯 , 四苓湯 , 浄腑湯 , 秦芁防風湯 , 沢瀉湯 , 知柏地黄丸 , 猪苓湯 , 猪苓湯合四物湯 , 当帰芍薬散 , 当帰芍薬散加黄耆釣藤 , 当帰芍薬散加人参 , 当帰芍薬散加附子 , 独活湯 , 八味地黄丸 , 半夏白朮天麻湯 , 茯苓沢瀉湯 , 分消湯 , 補気健中湯 , 味麦地黄丸 , 竜胆瀉肝湯 , 六味丸
帰経 腎, 膀胱
神農本草経 上品
中医分類 利水滲湿薬
薬能 利小便,清湿熱.小便不利,水腫脹満,泄瀉尿少,痰飲眩暈,熱淋渋痛,高血脂症に用いる.
薬徴 小便自利,冒眩を主治する也。傍ら渇を治す。
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
福建省産を建沢,四川省産を川沢と称す.両者は外形が異なるが,これは栽培方法の違いによるもので,原植物は同一である.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 99-101.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Alisma orientale Juzepczuk (IPNI:58233-1)
 

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