芒硝
(ぼうしょう)
入手時名称:芒硝 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:18278 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Sal Mirabilis |
生薬英名 | Sodium Sulfate Hydrate |
科名 | |
基原 | 硫酸ナトリウム(Na2SO4) |
薬用部位 | 鉱物 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | その他 others - CaSO4 - MgCl2 - MgSO4 - Na2SO4 (96-98%) - NaCl |
薬理作用 | 腸の蠕動運動亢進 |
臨床応用 | 緩下,消化,利尿薬として,裏の陽実証であって腹部に堅塊のあるもの,宿食,腹満,心腹部に抵抗のあるものに応用する.通常大黄と共に配合される. |
頻用疾患 | 腹満,腹痛,便秘,高熱,意識障害,下腹痛,咽喉潰瘍,口内炎,目の充血,眼痛 |
含有方剤 | 橘皮大黄朴硝湯 , 柴胡加芒硝湯 , 大黄牡丹皮湯 , 大陥胸湯 , 大承気湯 , 調胃承気湯 , 通導散 , 桃核承気湯 , 騰竜湯 , 防風通聖散 , 木防已去石膏加茯苓芒硝湯 , 涼膈散 |
帰経 | 胃, 大腸, 三焦 |
性 | 寒 |
味 | 鹹, 苦 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 瀉下薬 |
薬能 | 瀉熱通便,潤燥軟堅,清火消腫.実熱便秘,大便燥結,積滞腹痛,腸癰腫痛に応用し,乳癰,痔瘡腫痛に外用する. |
薬徴 | 堅をやわらぐことを主る也。 |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 古来の芒硝は結晶硫酸マグネシウム MgSO4・7H2O であり,馬牙消,英消,消石などとも称していた.今日,芒硝の基源鉱物として,『日本薬局方』の硫酸ナトリウムを用いているが,これは朴消に充てて用うべきである.なお,正倉院に保存されている芒硝は結晶硫酸マグネシウムである. 外部リンク: 民族薬物DB, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 360-362. |