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知母
知母
(ちも)
知母
入手時名称:知母
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:10804
Anemarrhena asphodeloides
植物名:Anemarrhena asphodeloides
撮影場所:モンゴル国
撮影日時:2004
撮影者:小松かつ子

生薬別名 毛知母,光知母,知母肉
生薬ラテン名 Anemarrhenae Rhizoma
生薬英名 Anemarrhena Rhizome
科名 ユリ科 Liliaceae
基原 ハナスゲ Anemarrhena asphodeloides Bunge (IPNI:530140-1)
薬用部位 根茎
選品 黄色の毛を有し、よく肥大した潤いのあるものが良品 (文献Q1)。
主要成分 ステロイドサポニン及びサポゲニン steroid saponins & sapogenins
- Markogenin
- Neogitogenin
- Sarsasapogenin
- Timosaponin A-I
- Timosaponin A-II
- Timosaponin A-III
- Timosaponin A-IV
- Timosaponin B-I
- Timosaponin B-II

キサントン類 xanthones
- Isomangiferin
- Mangiferin

アミノ酸 amino acids
- Pantothenic acid

ピリジンアルカロイド pyridine alkaloids
- Nicotinic acid
薬理作用 血糖降下(エキス).解熱,抗菌(煎液).血圧降下.呼吸中枢抑制.溶血(timosaponin類).
臨床応用 解熱,利尿,鎮静,鎮咳,止瀉薬として,煩熱(虚熱),口渇などに応用する.
頻用疾患 高熱, 口渇, 咳嗽, 乾咳, 盗汗, 無汗, 排尿困難, 便秘
含有方剤 痿証方 , 黄耆別甲湯 , 加味四物湯 , 桂枝芍薬知母湯 , 酸棗仁湯 , 消風散 , 辛夷清肺湯 , 滋陰降火湯 , 滋陰至宝湯 , 滋腎通耳湯 , 秦芁別甲湯 , 清熱補血湯 , 知柏地黄丸 , 白虎加桂枝湯 , 白虎加人参湯 , 白虎湯
帰経 肺, 胃, 腎
神農本草経 中品
中医分類 清熱薬
薬能 清熱瀉火,生津潤燥.外感熱病,高熱煩渇,肺熱燥咳,骨蒸潮熱,内熱消渇,腸燥便秘に応用する.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
知母には「毛知母」と「光知母」がある.「光知母」は表面の黄褐色毛を除去したもので,中国では良品とされるが,日本では用いない.広西壮族自治区(毛知母)や台湾(本知母)ではユリ科のAspidistra属植物の根茎を代用品とする.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 87-89.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Anemarrhena asphodeloides Bunge (IPNI:530140-1)
atpB
 AJ417570
cob
 DQ859077
atpA
 AY299711
 

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