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粳米
粳米
(こうべい)
生薬別名  
生薬ラテン名 Oryzae Fructus
生薬英名 Brown Rice
科名 イネ科 Gramineae
基原 イネ Oryza sativa Linné (IPNI:316812-2)
薬用部位 果実
選品 未詳
主要成分 脂肪酸関連化合物 fatty acids related compounds
- 脂質 (1.3g (精白米の可食部100gあたり、以下同様))

糖質 sugar
- 糖質 (75.5g)
- 繊維 (0.3g)

ビタミンe (トコフェロール類) vitamin e (tocopherols)
- Vitamin E (0.4mg)

プテリジン誘導体 pteridine derivatives
- Vitamin B2 (0.03mg)

簡単な含窒素化合物 simple nitrogen containing compounds
- Vitamin B1 (0.12mg)
- Vitamin B6 (0.13mg)

その他 others
- Ca (6mg)
- Cu (220μg)
- Fe (0.5mg)
- K (110mg)
- Mg (33mg)
- Na (2mg)
- P (140mg)
- Zn (1500μg)
- たんぱく質 (6.8g)
- 不溶性食物繊維 (0.8g)
- 水分 (15.5g)
- 灰分 (0.6g)
薬理作用 未詳.
臨床応用 補中益気,健胃薬として,胃腸疾患,下痢,煩渇,体力が消耗し抵抗力を失ったものに応用する.
頻用疾患 尿量減少,高熱,肺炎,咳嗽
含有方剤 解急蜀椒湯 , 竹葉石膏湯 , 桃花湯 , 麦門冬湯 , 白虎加桂枝湯 , 白虎加人参湯 , 白虎湯 , 附子粳米湯 , 補肺湯
帰経 脾, 胃
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
『本草蒙筌』(明・1560年頃,陳嘉謨著)には次のように記される:粳米は傷寒方中でも多く加えられているがそれぞれその意味があり,決して十ぱ一からげというわけではない.桃花湯にいつも加えるのはその甘で正気を補うためである.竹葉石膏湯で頻用するのは甘で不足を益すためである.白虎湯は手太陰に入るが,甘草といっしょに用いるのはその甘で緩め,すみやかに下さないようにするためである.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 主要成分
C1) 四訂 食品成分表 2000 (女子栄養大学出版部), pp. 54-55, 510-511.
C2) 中薬大辞典 (小学館), 2, pp. 755-756.