炙甘草湯
(しゃかんぞうとう)
構成生薬 | 炙甘草 , 生姜 , (ヒネショウガ) , 桂皮 , 麻子仁 , 大棗 , 人参 , 地黄 , 麦門冬 , 阿膠 |
適応病態 | 少陽病期の虚証で,脈が頻数或は結代を呈し,疲労感,手足のほてり,口渇があり,動悸,息切れを訴える場合に用いられる |
適応疾患 | 動悸, 息切れ, 貧血, 不整脈, 心臓神経症, 心臓弁膜症, 血痰, バセドウ病, 呼吸困難, 易疲労感, 顔面蒼白, 便秘症, 咳 |
原典 | 傷寒論, 金匱要略 |
条文 | 「傷寒解して後,脈結代,心動悸するは,炙甘草湯之を主る(傷寒論太陽病下篇)」 「千金翼炙甘草湯,虚勞不足,汗出でて悶し,脈結,心悸するを治す,行動常の如きは,百日を出でずして危うく,急なる者は十一日にして死す(金匱要略水血痺虚労病篇)」 「肺痿涎唾多く,心中温温液液たる者を治す(金匱要略肺痿肺廱咳嗽上気病篇)」 |
備考 | 一般用漢方製剤製造販売承認基準収載. 外部リンク: metabolomics.jp, KampoDB |