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黄柏
黄柏
(おうばく)
黄柏 入手時名称:黄柏
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:19960
Phellodendron amurense 植物名:Phellodendron amurense
撮影場所:日本, 北海道
撮影日時:1990
撮影者:小松かつ子

生薬別名 関黄柏, 川黄柏
生薬ラテン名 Phellodendri Cortex
生薬英名 Phellodendron Bark
科名 ミカン科 Rutaceae
基原 キハダ Phellodendron amurense Ruprecht 又は Phellodendron chinense Schneider
薬用部位 コルク層を除いた樹皮
選品 皮が厚く, 鮮やかな山吹色で, 苦味の強いものが良品. 粉末では水で練るとすぐに粘性を出すものが良い (TN).
主要成分 トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins:
Obakunone, Obakulactone (= Limonin)

ステロール Sterols:
β-Sitosterol, Campesterol, 7-Dehydrostigmasterol 及びそのlinolate, palmitate

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols:
葉: Amurensin, Phellamurin

イソキノリンアルカロイド Isoquinoline alkaloids:
Berberine, Palmatine, Magnoflorine, Jateorrhizine, Phellodendrine, Candicine, Menisperine

その他 Other:
Guanidine
薬理作用 抗菌作用 (黄柏末, berberin: 黄色ブドウ球菌, 肺炎菌など). 抗炎症作用 (メタノールエキス).
臨床応用 苦味健胃, 整腸, 消炎性収斂薬として, 胃腸炎, 腹痛, 黄疸, 下痢などに応用する. また消炎薬として, 打撲症などに外用する.
頻用疾患 胃腸炎, 腹痛, 黄疸, 下痢, 血便, 帯下, 排尿痛, 尿の混濁, 下肢の腫脹・疼痛, 盗汗, 皮膚化膿症, そう痒
含有方剤 痿証方 , 温清飲 , 補陰湯 , 龍胆瀉肝湯 [一貫堂] , 益元湯 , 黄解散 , 黄連解毒湯[外台] , 黄連解毒湯[回春] , 黄連消毒飲 , 加味四物湯 , 加味八脉散 , 荊芥連翹湯[一貫堂] , 柴胡清肝散 , 滋陰降火湯 , 梔子豉湯 , 滋腎通耳湯 , 七物降下湯 , 除湿補気湯 , 秦艽防風湯 , 腎疸湯 , 清湿湯 , 清暑益気湯 , 清中安蛔湯 , 清熱補血湯 , 当帰六黄湯 , 白頭翁湯 , 白頭翁加甘草阿膠湯 , 半夏白朮天麻湯 , ハップ用複方オウバク散 , オウバク , タンナルビン , ビスマス散
帰経 腎・膀胱・大腸
神農本草経 中品
中医分類 清熱薬 (清熱燥湿薬)
薬能 清熱燥湿, 瀉火除蒸, 解毒療瘡. 湿熱瀉痢, 黄疸, 帯下, 熱淋, 脚気, 歩行困難, 骨蒸労熱, 盗汗, 遺精, 瘡瘍腫毒, 湿疹掻痒に用いる.
薬徴  
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Phellodendron amurense Ruprecht
atpB
 AF066833
Phellodendron chinense Schneider