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山梔子
山梔子
(さんしし)
山梔子 入手時名称:山梔子
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:19903
Gardenia sp. 植物名:Gardenia sp.
撮影場所:中国
撮影者:小松かつ子

生薬別名 水梔子,梔子
生薬ラテン名 Gardeniae Fructus
生薬英名 Gardenia Fruit
科名 アカネ科 Rubiaceae
基原 クチナシ Gardenia jasminoides J.Ellis (IPNI:751073-1)
薬用部位 成熟果実を乾燥したもの
選品 山梔子は丸手のもの,水梔子は長手のもの.一般に丸手の充実した,紅色のものが上品である(TN).
主要成分 モノテルペノイド Monoterpenoids:
Gardenoside, Geniposide, Genipin, Genipin 1-beta-gentiobioside, Shanzhiside, Methyl decacetylasperuloside, Geniposidic acid, 10-Acetylgeniposide, Gardoside, Scandoside methyl ester, Geniposide, Gardenoside
[代謝物]: Genipinine, Genipinine monoacetate, Gardenogenin A, Gardenogenin B, Gardenine

カロテノイド Carotenoids:
Crocin (Crocetin + Gentiobiose)

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives:
p-オキシケイヒ酸誘導体
薬理作用 緩下,胆汁分泌促進,胃液分泌抑制,鎮痛 (geniposide).胆汁分泌促進,血中ビリルビン・コレステロール上昇抑制 (crocin,crocetin,エキス).血圧降下(エキス).
臨床応用 消炎,止血,利胆,解熱,鎮静薬として,充血または炎症による心煩(精神不安),吐血,血尿,充血,黄疸などに応用する.粉末を黄柏末などと混和し酢で練り,打撲傷に外用する.
頻用疾患 胸中が熱苦しくて不快, 高熱, 意識障害, 目の充血, 口が苦い, 口渇, 黄疸, 排尿痛, 排尿困難, 尿の混濁, 吐血, 鼻出血, 血便, 血尿, 皮下出血, 皮膚化膿症, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 熱傷
含有方剤 茵蔯蒿湯 , 温清飲 , 黄連解毒湯 , 加減涼膈散(浅田) , 加減涼膈散(龔廷賢) , 葛根紅花湯 , 加味帰脾湯 , 加味解毒湯 , 加味逍遙散 , 加味逍遙散加川芎地黄 , 栝楼枳実湯 , 荊芥連翹湯 , 五淋散 , 柴胡清肝湯 , 梔子乾姜湯 , 梔子豉湯 , 梔子柏皮湯 , 辛夷清肺湯 , 滋腎明目湯 , 清上防風湯 , 清肺湯 , 洗肝明目湯 , 防風通聖散 , 利膈湯 , 竜胆瀉肝湯 , 涼膈散
帰経 心, 肝, 肺, 腎
神農本草経 中品
中医分類 清熱薬
薬能 瀉火除煩,清熱利尿,涼血解毒.熱病心煩,黄疸尿赤,血淋渋痛,血熱吐衄,目赤腫痛,火毒瘡瘍に応用する.挫傷痛に外用する.
薬徴 心煩を主治する也。傍ら発黄を治す。
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
G. jasminoides コリンクチナシには多くの品変種があり,果実の色や形で「山梔子」,「水梔子」,「紅梔子」,「黄梔子」などと称される.山梔子は丸手のもの,水梔子は長手のもの.クチナシはコリンクチナシの品種として分類され,学名は G. jasminoides Ellis forma grandiflora (Lour.) Makinoである.『日本薬局方』ではクチナシを品種として分けず,G. jasminoides にまとめて規定する.「水梔子」の原植物は G. jasminoides Ellis forma longicarpa Z.W. Xie et Okadaである.「山梔子」は古来,天然黄色染料として繁用される.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Gardenia jasminoides J.Ellis (IPNI:751073-1)
atpB-rbcL
 FJ493372