石膏
(せっこう)
入手時名称:石膏 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:15177 |
生薬別名 | 焼石膏 |
生薬ラテン名 | Gypsum Fibrosum |
生薬英名 | Gypsum |
科名 | |
基原 | 天然の含水硫酸カルシウムで,組成はほぼCaSO4・2H2O |
薬用部位 | 鉱物 |
選品 | 光沢のある白色透明のものがよく、軟質のものが良品である (文献Q1)。 |
主要成分 | その他 others - CaSO4・2H2O - Fe++ - Mg++ - 有機物 - 砂 - 硫化物 - 粘土 |
薬理作用 | 止渇.解熱.腸管運動抑制.利尿. |
臨床応用 | 炎症性疾患の解熱,止渇,鎮咳薬.煩渇,口渇,喘息,胃痛などに応用. |
頻用疾患 | 高熱,口渇,胸が苦しい,呼吸切迫,咳嗽,頭痛,歯痛,歯齦の腫脹疼痛,口内炎 |
含有方剤 | 越婢加朮湯 , 越婢加朮附湯 , 越婢加半夏湯 , 越婢湯 , 加減涼膈散(浅田) , 桔梗石膏 , 駆風解毒散 , 桂枝越婢湯 , 桂枝二越婢一湯 , 桂枝二越婢一湯加朮附 , 五虎湯 , 柴葛解肌湯 , 小柴胡湯加桔梗石膏 , 小青竜湯加杏仁石膏 , 小青竜湯加石膏 , 消風散 , 辛夷清肺湯 , 洗肝明目湯 , 増損木防已湯 , 続命湯 , 大青竜湯 , 竹葉石膏湯 , 釣藤散 , 白虎加桂枝湯 , 白虎加人参湯 , 白虎湯 , 防風通聖散 , 麻杏甘石湯 , 木防已湯 |
帰経 | 肺, 胃 |
性 | 大寒 |
味 | 甘, 辛 |
神農本草経 | 中品 |
中医分類 | 清熱薬 (清熱瀉火薬) |
薬能 | 清熱瀉火,除煩止渇.外感熱病,高熱煩渇,肺熱喘咳,胃火亢盛,頭痛,歯痛に用いる. |
薬徴 | 煩渇を主治する也。傍ら譫語,煩躁,頭痛,喘を治す。 |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 焼石膏は(CaSO4・1/2 H2O)は,主として,身体各部位の支持又は固定用ギプスとして骨折,脱臼その他骨の変形時に用いられるほか,歯科の型取りに用いられる. 外部リンク: 民族薬物DB, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 363-364. |